leviathan

リヴァイアサン

「うんっ!? なんだあの巨大なものは……?」

銀河の果てのある大海原にて、

冥界の大公爵アスタロトは感嘆した。

「レビ……? リバ……? なんだっけ?」


そこにいたのは、

かつて神が天地創造の5日目に生んだ

巨大な悪魔。……海の王者・リヴァイアサンだった。


アスタロトは深くそして、大きく深呼吸した。

「ふぅ〜」

そして助走をつけて、なんとリヴァイアサンの背中に跳び移った!

「ミーーーーーン……!」

「おい、静まれっ! 静まれって!」


――あれから5年。

「ミーーーーーーーーン……!」

「静まれってば! おい! 

おまえ!」

アスタロトは、

まだリヴァイアサンと

戯れていた。


――それから5年。

「ムォォォォォォォォン……!」

「静まれ! 静まれーーーっ!」

アスタロトは、

やはりリヴァイアサンと

戯れていた。















――さらに5年。

「出発進行ーっ!」

シュミミンシュミミンッ!シュミミンシュミミン……!」

アスタロトは、ついにリヴァイアサンを手なずけていた。

大きな体躯は、まるで列車。その内には、いくつもの空洞があった。

アスタロトは空洞を無数の部屋にして、悪魔たちの乗り物<ビークル>として活用していた。


そしていまは、地の怒号・ビヒモスと、空の支配者・ジズを捜している。

 ザザザザア

『ミィーーーーン!!

嫉妬